旅づくし
菅沼佐和子 文と写真の修業用ブログ
プロフィール

さわこ

Author:さわこ
SAWAKO
人呼んで「埼玉の女マルコ・ポーロ(笑)」。現在は東京在住です。イギリス留学に続き、編集プロダクションで旅行ガイドブックの編集を経験後、バックパッカーとして世界を巡る。これまでに訪れた国は100以上。現在はフリーランスライター&編集者として、再び旅行ガイドブック作成に関わる日々。
旅の素晴らしさ、世界の文化の多様さを、多くの人に伝えたいと願っています。

ホームページ:48.tok2.com/sawakon
メール:sawakon29@hotmail.com
------------------------
★各記事のコメント欄は閉じてあります。コメントは拍手コメントか、このページの左下のほうにあるリンク先の掲示板でお願いします。
★あと、拍手を下さる方、どうもありがとうございます。とっても嬉しいです!



最近の記事



カテゴリー



ブログ内検索



リンク

このブログをリンクに追加する



東京ジャーミイ
ちょっと前になるが、イスラム教徒の友人と一緒に東京ジャーミイに行った。

東京ジャーミイはオスマン様式で建てられた、日本では数少ない本格的なモスク。
この場所には1938年に最初の建物が建設されたが、老朽化にともない1986年に解体されたそうだ。現在の建物は2000年に再建された新しいもの。

原宿駅から代々木公園を抜けて、2kmほどのんびりと歩いていくと、遠くにミナレットと特徴的なドームが見えてきて歓声をあげる。
「あった!」

tokyojami01.jpg

とりたてて特徴のない、東京の灰色の町並みの中にこんな立派なモスクが混じって建つ様子は、かなり不思議な感じ。
それにしてもしっかり造られており、中が期待できそうだ。

tokyojami10.jpg

ミナレットに「見学はご自由です」という幕がかかっている^^

tokyojami02.jpg

礼拝堂はモスクの2階にある。
内部はこの壮麗さ美しさ。いったいどうして、東京にこんなに立派なモスクがあるのだろう。

内部の写真撮影をするには事務所で許可が必要とのことだったが、近くにいた日本人のムスリムの方が「撮っていいですよ」と軽くOKしてくれた。
割とアバウトなところにホッとする。 なんだか外国に来たみたいだ。

tokyojami03.jpg

ドーム(天蓋)を内部から見る。つい、上を向いて口をぽかんと開けながら見入ってしまう。

tokyojami04.jpg

ステンドグラスも美しい。
中央のガラスは、クルアーン第28章88節の文句が書かれたカリグラフィで飾られている。

「崇高なるアッラーはおおせられた。かれの御顔の外、すべてのものは消滅する。裁決はかれに属し、あなたがたは(凡て)かれの御許に帰されるのである」

tokyojami05.jpg

上品なじゅうたん。なにもかも清潔で、そういう点はとても日本らしいと思う。
ちょうど礼拝の時間で、4〜5人がお祈りしている様子も見た。
人が少ないのは、ちょっと寂しい感じだったけれど・・金曜はどれぐらいの人が集まるのかな。

tokyojami09.jpg

1階の多目的ホールで、イスラム関係の本を編集されているという日本人の方にお茶をいただいた(飲みかけで失礼)。
トルコ風のグラスが嬉しい。 お茶に招いてくれるフレンドリーさは、外国にいるみたいでもっと嬉しい。

「このモスクはタタール人が造ったんですよね?」私の友人が聞いた。

東京ジャーミイは、1917年のロシア革命の際、危険を逃れて日本にやってきたカザン州(タタールスタン共和国だと思う)のトルコ人(タタール)たちが建てたものなのだそうだ。

彼らは日本に定着し、関東大震災に遭っても日本を離れなかったという。
100年近くも前に、たくさんのタタール人が遠い西方からやって来て日本に帰化していたなんて、ちっとも知らなかった。
彼らの子孫と、あとからやってきたトルコ人・クルド人は、在日トルコ人社会を形成しているそうだ。

tokyojami06.jpg

東京ジャーミイは、みやげものが豊富なのも楽しい。
こちらは1500円の模型。
イスラム関連の書籍も多いので、資料を探している人にも役立つ場所だと思う。

tokyojami07.jpg

礼拝用マット「サッジャーダ」。
1枚1000円ほどで、とてもきれいなので買おうかとかなり悩んだ。

tokyojami08.jpg

1階にはトルコの民家の応接間が再現されている。
中央の大理石の水場が涼しげで、モザイクがとても美しい。
こんなカフェがあったら来たいなあ。


東京ジャーミイの訪問は、新しいことを学び、日本のイスラム社会という未知の事柄に思いをめぐらす貴重な機会となった。

日本にはここのほか、神戸にこのような本格的なモスクがあるという。
いつか神戸に行くことがあったら、忘れずに訪問したいものだと思う。