旅づくし
菅沼佐和子 文と写真の修業用ブログ
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さわこ

Author:さわこ
SAWAKO
人呼んで「埼玉の女マルコ・ポーロ(笑)」。現在は東京在住です。編集プロダクションで旅行ガイドブックの編集を経験後、バックパッカーとして世界を巡る。これまでに訪れた国は100以上。現在はフリーランスライター&編集者として、再び旅行ガイドブック作成に関わる日々。
旅の素晴らしさ、世界の文化の多様さを、多くの人に伝えたいと願っています。

ウェブサイト:https://sawakon29.wixsite.com/writer
メール:sawakon29@hotmail.com

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山の小さないで湯、湯の峰温泉
古い歴史と伝説に彩られた、静かで素朴な温泉地。
こぢんまりした温泉街は、便利というにはほど遠いが、なぜか居心地がいい。
もちろん、温泉の湯がいいことは言うまでもない。

湯の峰温泉はそんな場所だった。

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熊野古道を2日かけて本宮町請川まで歩いた後、バスに乗って進むこと約5km。
途中車内から川湯や渡瀬などの温泉地を眺めつつ、湯の峰にたどり着いた。

川辺から湯気があがり、温泉気分を高めてくれる。
高温の湯がわき出す場所(湯筒)で卵や芋をゆでることができる、典型的な日本の温泉地のようだ。

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ただし、街はとても小さく、みやげもの屋もほとんどない。
情緒ある街並みを残そうと頑張っているわけでもないようで、泊まった民宿の趣はとくになかった。
このムリをしていない、それでいながらどこか長い歴史を感じさせる雰囲気、そして温泉&人のよさが、私が湯の峰を気に入った理由だ。

湯の峰温泉の開湯は4世紀ごろ。そのため「日本最古の湯」ともいわれている。
それが本当なら、古墳時代の前期ということになるのだろうか。
日本史のなかでは気の遠くなるような昔だ。
(ちなみに、中国や中近東などの外国へ行くと歴史ははるかに長いので、相対的に紀元後のものは新しく感じられるのだけど)

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湯の峰温泉の魅力は、共同浴場。
なかでも世界遺産にもなっている「つぼ湯」は、訪れたらぜひ入っておきたい温泉。
湯船はとても小さく、一度に浸かれるのはせいぜい3人まで。
そのため30分ごとに交代の貸し切り制となっている。
湯船のなかから源泉がわいているので、少したつとすぐ熱くなり水でうめながら入る。
岩をかためただけのような浴槽が原始的で、気分が盛り上がる。

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このつぼ湯は、かつて小栗判官なる人物が、重い病を治した湯という伝説が残る場所だ。

600年ほど昔のこと。常陸の国の城主だった小栗判官は国を失い、お国再興のために相模の国に潜伏していた。
そこで照手姫と恋仲になるが、姫が仕えていた横山家は怒り、小栗判官を家来もろとも毒殺しようとする。
ひどい毒におかされながらも、小栗判官は照手姫の助けを得て湯の峰温泉にたどり着き、49日間つぼ湯に浸かった末、病を克服したという。

この話にはさまざまなバージョンがあり、小栗判官と照手姫の愛の物語としても語り継がれてきた。

そして、もうひとつよかったのが共同浴場の「薬湯」(写真なし)。
シンプルな木の浴槽内に湯が流れ込み、白い湯の花が漂う。湯は全く薄めていない源泉100%。
最初ちょっと熱いと思ったが、入ってみるとちょうどいい。
翌朝また入りたいと思うほど、気持ちがよかった。

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検索してみると、湯の峰にある旅館のひとつが「日本秘湯を守る会」に所属しているようだ。
もしかすると、私の秘湯コレクションに湯の峰温泉を加えても、許されるのかもしれないな^^

   
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山間の秘湯・北温泉
ゴールデンウィーク最後の2日間、仕事で疲れた体を癒すべく、栃木県の那須へ行ってきました。

お目当ては「北温泉旅館」。9年ほど昔、栃木のガイドブックを改訂したときから行きたかった温泉宿です。レトロな雰囲気と広々としたお風呂、そして料金の安さがとても魅力的で、ここ数年行く機会をうかがっていました。今回念願かなっての訪問です。

JR黒磯駅からバスで延々山を登り、さらに歩くこと2km以上。標高は1000mはあるでしょうか。桜が咲いていて、新緑はこれからといった感じです。谷川に向かって降りていくと、山の間に隠れるようにたたずむ建物群が見えてきました。

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大きな古民家といった感じの、建物内部に足を踏み入れてびっくり。歩くとぎしぎし鳴る木の床は、光るほどつるつるに磨かれ、置かれている調度も古色蒼然としています。フロントは、番台という言葉しか浮かんでこないほどレトロで、時代を間違えたかのよう。あちこちに民具が置かれており、まるで博物館の中に泊まっているような気分です。

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レトロなロビー

私たちの部屋は江戸時代の安政年間の建物だという「松の間」。ふすまはしみだらけで、座敷わらしでも顔を出しそうな雰囲気です。でも不快ではなく、それがかえってレトロさと古ぼけた感じが紙一重のこの宿に似合っている気がします。鍵は外からはかけられないので、貴重品は番台、いやフロントへ預けて風呂へ。

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お化けが出そうな洗面所

屋外には巨大な混浴の温泉プールがあり、水着で入ってもOKです。ただし男性には素っ裸の人が少なからずいて、乙女な私たちは「あの人絶対露出狂だよ!!」などと、前を隠さない人について文句を言い合っていました。

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温泉プール

女性専用の風呂は、露天の「河原の湯」と鉄のにおいがする「芽の湯」。繰り返し入って、すばらしいお湯を堪能してきました。混浴は「天狗の湯」がありますが、あまり広くない上脱衣所も丸見えのため断念。混浴って結構あこがれるんですが、やっぱりいざとなると、とてもじゃないけど入れませんね。

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河原の湯

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天狗の湯

3つの風呂で温泉を堪能し、2食付きでなんと7500円。こんなに楽しくて手ごろで気持ちいいなら、敬遠していた国内旅行もこれからちょくちょく行きたいなあ・・・などと思わせる大当たりの宿でした。もっともっと秘湯というものを巡ってみたいですね。みなさんお気に入りの温泉があったら、ぜひ教えてくださいな。

テーマ:国内旅行 - ジャンル:旅行





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